□11月20日(木)
告げられることを、そのまま述べよう
歴代誌第二18:12-34(13)
聖書本文
18:12 ミカヤを呼びに行った使者はミカヤに告げた。「いいですか。預言者たちは口をそろえて、王に対して良いことを述べています。どうか、あなたも彼らと同じように語り、良いことを述べてください。」
18:13 ミカヤは答えた。「【主】は生きておられる。私の神が私に告げられることを、そのまま述べよう。」
18:14 彼が王のもとに着くと、王は彼に言った。「ミカヤ、われわれはラモテ・ギルアデに戦いに行くべきか。それとも、私はやめるべきか。」彼は答えた。「あなたがたは攻め上って勝利を得なさい。彼らはあなたがたの手に渡されます。」
18:15 王は彼に言った。「私が何度おまえに誓わせたら、おまえは【主】の名によって真実だけを私に告げるようになるのか。」
18:16 彼は答えた。
「私は全イスラエルが、
山々に散らされているのを見た。
まるで、羊飼いのいない羊の群れのように。
そのとき【主】はこう言われた。
『彼らには主人がいない。
彼らをそれぞれ
自分の家に無事に帰らせよ。』」
18:17 イスラエルの王はヨシャファテに言った。「あなたに言ったではありませんか。彼は私について良いことは預言せず、悪いことばかりを預言すると。」
18:18 ミカヤは言った。「それゆえ、【主】のことばを聞きなさい。私は【主】が御座に着き、天の万軍がその右左に立っているのを見ました。
18:19 そして、【主】は言われました。『イスラエルの王アハブを惑わして攻め上らせ、ラモテ・ギルアデで倒れさせるのはだれか。』すると、ある者はああしよう、別の者はこうしようと言いました。
18:20 ひとりの霊が進み出て、【主】の前に立ち、『この私が彼を惑わします』と言うと、【主】は彼に『どのようにやるのか』とお尋ねになりました。
18:21 彼は答えました。『私が出て行って、彼のすべての預言者の口で偽りを言う霊となります。』主は『きっとあなたは惑わすことができる。出て行って、そのとおりにせよ』と言われました。
18:22 今ご覧のとおり、【主】はここにいるあなたの預言者たちの口に、偽りを言う霊を授けられました。【主】はあなたに下るわざわいを告げられたのです。」
18:23 ケナアナの子ゼデキヤが近寄って来て、ミカヤの頬を殴りつけて言った。「どの道を通って【主】の霊が私を離れ、おまえに語ったというのか。」
18:24 ミカヤは答えた。「あなたが奥の間に入って身を隠すその日に、あなたは思い知ることになる。」
18:25 イスラエルの王は言った。「ミカヤを捕らえよ。町の長アモンと王の子ヨアシュのもとに連れて行き、
18:26 王がこう命じたと言え。『この男を獄屋に入れ、私が無事に帰るまで、わずかなパンと、わずかな水だけ与えておけ。』」
18:27 ミカヤは言った。「もしも、あなたが無事に戻って来ることがあるなら、【主】は私によって語られなかったということです。」そして、「すべての民よ、聞きなさい」と言った。
18:28 イスラエルの王とユダの王ヨシャファテは、ラモテ・ギルアデに攻め上った。
18:29 イスラエルの王はヨシャファテに言った。「私は変装して戦いに行きます。しかし、あなたは自分の王服を着ていてください。」イスラエルの王は変装し、彼らは戦いに行った。
18:30 アラムの王は、自分の配下の戦車隊長たちに次のように命じた。「兵とも将軍とも戦うな。ただイスラエルの王だけを狙って戦え。」
18:31 戦車隊長たちはヨシャファテを見ると、「あれがイスラエルの王に違いない」と思い、彼と戦おうとして取り囲んだ。ヨシャファテが助けを叫び求めたので、【主】は彼を助けられた。神は彼らを、彼から引き離された。
18:32 戦車隊長たちは、彼がイスラエルの王ではないことを知ると、彼を追うことをやめて引き返した。
18:33 そのとき、ある一人の兵士が何気なく弓を引くと、イスラエルの王の胸当てと草摺の間を射抜いた。王は戦車の御者に言った。「手綱を返して、私を陣営から出させてくれ。傷を負ってしまったから。」
18:34 その日、戦いは激しくなった。イスラエルの王は、アラムに向かって夕方まで戦車の中で立っていたが、日没のころになって死んだ。
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
ミカヤを呼びに行った人が、「預言者たちは口をそろえて、王に対して良いことを述べています。どうか、あなたも彼らと同じように語り、良いことを述べてください」と勧めました。しかし、ミカヤは「私の神が私に告げられることを、そのまま述べよう。」と断固として断りました。実際にミカヤは、アハブの前に立ったとき、大胆に神様が告げられたことを言いました。その内容は、アハブが戦死することによって、イスラエルは羊飼いがいない羊のように散るという警告です。また、アハブが滅びる理由は、神様が彼を殺すと決めた天使を遣わし、偽りを言う霊を王のすべての預言者の口に授けられたからであることを悟らせてくれました。アハブ王は、今ここで、ミカヤの苦言を呈す預言を聞いて、悔い改めなければなりませんでした。しかし、彼はむしろ、ミカヤを牢に閉じ込めてわずかなパンと水だけを与えました。また、ラモテ・ギルアデの戦いで何とか生き残るために、自身は変装をしてヨシャファテは王服を着るように小策を弄しました。ところが、ある一人の兵士が何気なく弓を引くと、アハブ王は大けがを負って日が暮れるまで耐えましたが、結局は悲惨な最後を遂げました。こうして、神様の御言葉は、そのまま行われました。人はいくらでも欺くことができるかもしれませんが、神様の目は決して避けられません。神様を恐れることは、知識の初めであり、人の本分を保ちます。愚かな者は知恵と訓戒の言葉を蔑んで滅びます。
祈り:主よ、孤立無援になっても、真実を話し、真理のために苦難を受けた預言者ミカヤの信仰から学ばされます。私だけでも真理に従う、そんな信仰の勇気を、私にも与えて下さい。
一言:真実を話す勇気
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
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