大学生聖書読み宣教会(UBF)
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    □12月4日(木)


    イエスという望み


    使徒の働き26:1-23(7)

    聖書本文

    26:1 アグリッパはパウロに向かって、「自分のことを話してよろしい」と言った。そこでパウロは、手を差し出して弁明し始めた。
    26:2 「アグリッパ王よ。私がユダヤ人たちに訴えられているすべてのことについて、今日、王様の前で弁明できることを幸いに思います。
    26:3 特に、王様はユダヤ人の慣習や問題に精通しておられます。ですから、どうか忍耐をもって、私の申し上げることをお聞きくださるよう、お願いいたします。
    26:4 さて、初めから同胞の間で、またエルサレムで過ごしてきた、私の若いころからの生き方は、すべてのユダヤ人が知っています。
    26:5 彼らは以前から私を知っているので、証言しようと思えばできますが、私は、私たちの宗教の中で最も厳格な派にしたがって、パリサイ人として生活してきました。
    26:6 そして今、神が私たちの父祖たちに与えられた約束に望みを抱いているために、私はここに立って、さばかれているのです。
    26:7 私たちの十二部族は、夜も昼も熱心に神に仕えながら、その約束のものを得たいと望んでいます。王よ。私はこの望みを抱いているために、ユダヤ人から訴えられているのです。
    26:8 神が死者をよみがえらせるということを、あなたがたは、なぜ信じがたいこととお考えになるのでしょうか。
    26:9 実は私自身も、ナザレ人イエスの名に対して、徹底して反対すべきであると考えていました。
    26:10 そして、それをエルサレムで実行しました。祭司長たちから権限を受けた私は、多くの聖徒たちを牢に閉じ込め、彼らが殺されるときには賛成の票を投じました。
    26:11 そして、すべての会堂で、何度も彼らに罰を科し、御名を汚すことばを無理やり言わせ、彼らに対する激しい怒りに燃えて、ついには国外の町々にまで彼らを迫害して行きました。
    26:12  このような次第で、私は祭司長たちから権限と委任を受けてダマスコへ向かいましたが、
    26:13 その途中のこと、王様、真昼に私は天からの光を見ました。それは太陽よりも明るく輝いて、私と私に同行していた者たちの周りを照らしました。
    26:14 私たちはみな地に倒れましたが、そのとき私は、ヘブル語で自分に語りかける声を聞きました。『サウロ、サウロ、なぜわたしを迫害するのか。とげの付いた棒を蹴るのは、あなたには痛い。』
    26:15 私が『主よ、あなたはどなたですか』と言うと、主はこう言われました。『わたしは、あなたが迫害しているイエスである。
    26:16 起き上がって自分の足で立ちなさい。わたしがあなたに現れたのは、あなたがわたしを見たことや、わたしがあなたに示そうとしていることについて、あなたを奉仕者、また証人に任命するためである。
    26:17 わたしは、あなたをこの民と異邦人の中から救い出し、彼らのところに遣わす。
    26:18 それは彼らの目を開いて、闇から光に、サタンの支配から神に立ち返らせ、こうしてわたしを信じる信仰によって、彼らが罪の赦しを得て、聖なるものとされた人々とともに相続にあずかるためである。』
    26:19  こういうわけで、アグリッパ王よ、私は天からの幻に背かず、
    26:20 ダマスコにいる人々をはじめエルサレムにいる人々に、またユダヤ地方全体に、さらに異邦人にまで、悔い改めて神に立ち返り、悔い改めにふさわしい行いをするようにと宣べ伝えてきました。
    26:21 そのために、ユダヤ人たちは私を宮の中で捕らえ、殺そうとしたのです。
    26:22 このようにして、私は今日に至るまで神の助けを受けながら、堅く立って、小さい者にも大きい者にも証しをしています。そして、話してきたことは、預言者たちやモーセが後に起こるはずだと語ったことにほかなりません。
    26:23 すなわち、キリストが苦しみを受けること、また、死者の中から最初に復活し、この民にも異邦人にも光を宣べ伝えることになると話したのです。」

    聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2


    日毎の糧

     パウロはアグリッパに、ユダヤ人たちが自分を訴えた理由を語りました。それは、イスラエルが長い間待ち望んでいた「この望み(7)」、即ちメシアがナザレのイエスだと自分が証ししたからでした。ユダヤ人とパウロは同じ望みを持っていますが、その望みが誰なのかに対する考えが違いました。パウロは「この望み」が即ちナザレ人イエスであることを確信しました。

    この確信は、まず、彼自身の体験から出たものでした。彼は過去パリサイ人でユダヤの風習を厳格に守り、ナザレ人イエスの名に徹底して反抗すべきと考えていました。つまり、多くの聖徒を牢に閉じ込め、死に追い込んで、罰を与え、信仰を否定させるべきだと考えていました。また、実際に怒りに燃えて外国にまで行って聖徒たちを迫害した者となりました。そのような彼が、今はイエス様を証しする人になったのです。主は、パウロがイスラエルと異邦人に対し、主の御名を証しして、彼らが闇から光へ、サタンの権威から神様へと戻り、罪の赦しを受けて聖なる信徒になる御業の器として用いられると言われました。このように、イエス様の以前の敵対者がイエス様の証人となったこと、 天からの光の中で復活したイエス様の声と出会った体験は、イスラエルの望みであるメシアがナザレ人イエスであることを示す証拠となりました。パウロはこのことをアグリッパ王に話して、イエス様を証ししました。この望みのために、その御名のために、自分がユダヤ人に迫害されて告訴されたのだと言いました。

    彼が貧富貴賎を問わず、証しすることは、預言者たちとモーセが必ず起こると預言したことだからです。苦難と復活のキリストが、すべての人の光となられるからです。イエス様は、罪の赦し、復活、光、預言の成就など、真の望みの条件を満たしておられるお方です。



    祈り:パウロを変えられた神様、私の心もあなたの光で照らし、望みをはっきりと見させてください。どんな時もイエス様こそが真の望みであると告白できるように、祈ります。

    一言:まことの望みであるイエス様が、今は私のうちにおられる

    きのう
    (12/4)
    きょう
    (12/5)
    あした
    (12/6)

    【日ごとの糧】(daily bread)とは
    【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
    三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
    教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
    特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
    弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。

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    最近の日ごとの糧

  • 12月5日(金)    使徒の働き26:24-32(26)    王様に対して率直に申し上げます  (Today)  
  • 12月4日(木)    使徒の働き26:1-23(7)    イエスという望み
  • 12月3日(水)    使徒の働き25:1-27(11)    カエサルに上訴します
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