□12月11日(木)
少しも妨げられることなく、教えた
使徒の働き28:23-31(31)
聖書本文
28:23 そこで彼らは日を定めて、さらに大勢でパウロの宿にやって来た。パウロは、神の国のことを証しし、モーセの律法と預言者たちの書からイエスについて彼らを説得しようと、朝から晩まで説明を続けた。
28:24 ある人たちは彼が語ることを受け入れたが、ほかの人たちは信じようとしなかった。
28:25 互いの意見が一致しないまま彼らが帰ろうとしたので、パウロは一言、次のように言った。「まさしく聖霊が、預言者イザヤを通して、あなたがたの先祖に語られたとおりです。
28:26 『この民のところに行って告げよ。
あなたがたは聞くには聞くが、
決して悟ることはない。
見るには見るが、決して知ることはない。
28:27 この民の心は鈍くなり、
耳は遠くなり、目は閉じているからである。
彼らがその目で見ることも、耳で聞くことも、
心で悟ることも、立ち返ることもないように。
そして、わたしが癒やすこともないように。』
28:28 ですから、承知しておいてください。神のこの救いは、異邦人に送られました。彼らが聞き従うことになります。」
28:30 パウロは、まる二年間、自費で借りた家に住み、訪ねて来る人たちをみな迎えて、
28:31 少しもはばかることなく、また妨げられることもなく、神の国を宣べ伝え、主イエス・キリストのことを教えた。
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
パウロには監視の兵士が付きましたが、自分だけの家に住むことが許されました。パウロはローマのユダヤ人のおもだった人たちを呼び集めて、朝から晩まで神の国を証しし、モーセの律法と預言者の言葉を持ってイエスのことを証ししました。しかし、その反応は残念なものでした。彼らは福音について互いに意見が一致せず、帰りかけました。この時、パウロは力が抜ける思いだったでしょう。しかし、パウロは落胆しませんでした。同族の排斥がすでに預言者イザヤを通して語られていたことを覚えていました。彼は神様の救いが異邦人のところに送られたことを受け入れました。ところがローマでの福音の働きに仕える時、彼が置かれた環境は良くありませんでした。パウロは監獄には閉じ込められませんでしたが、自費で借りた家で拘留されていました。彼は道に出て自由に福音を伝えることはできませんでした。しかし、パウロは状況を言い訳にはしませんでした。彼は自分が置かれた環境の中でできる仕事を始めました。パウロは、借家に訪ねてくる一人一人を受け入れて、神の国を宣べ伝え、イエスキリストのすべてを大胆に教えました。借家に来る人を迎えて、福音を伝え、聖書を教えたパウロの働きは、当時の巨大国家ローマに比べて、あまりにも小さく見えます。しかし、借家で始まった聖書の学びを通して、一人一人の心の中に神の国が広がりました。パウロから福音を聞いた人々は、別の人々に福音を伝え、聖書を教えました。このようにして福音は、ローマの隅々まで広がっていきました。そしてついに、A.D. 313年には、ローマはキリスト教を国教として承認するに至りました。一人一人を受け入れて、福音を伝え聖書を教えることは、決して小さなことではありません。
祈り:主よ、あなたの大きな御業は、私たちの小さな奉仕から始まるのだと学びます。どんな環境にあっても、私が言い訳をしないで、自分にできることを探すようにお助け下さい。
一言:あらゆる機会を用いましょう
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
「日ごとの糧に関するご意見・ご要望、メール配信希望・配信停止については、以下のリンク先よりお問い合わせください。
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