□12月20日(土)
私たちとともにおられ、助けてくださる主
歴代誌第二32:1-23(8)
聖書本文
32:1 これらの真実なことが行われた後、アッシリアの王センナケリブが来てユダに入り、城壁のある町々に対して陣を敷いた。それらを攻め取ろうと考えたのである。
32:2 ヒゼキヤは、センナケリブが来て、エルサレムに対して戦を仕掛けようとしているのを見たので、
32:3 町の外にある泉の水をふさごうと、高官たちや勇士たちと相談した。彼らは王を支持した。
32:4 そこで、多くの民が集まり、すべての泉と、この地を流れている川をせき止めて言った。「アッシリアの王たちに攻め入らせ、豊富な水を見つけさせてなるものか。」
32:5 王は奮い立ち、崩れていた城壁をすべて改修し、その上にやぐらを立て上げ、その外側にもう一つの城壁を築き、ダビデの町のミロを強固にした。さらに、大量の投げ槍と盾を作った。
32:6 彼は民の上に戦時の隊長たちを立て、彼らを町の門の広場に召集し、激励して言った。
32:7 「強くあれ。雄々しくあれ。アッシリアの王や、彼とともにいるすべての大軍を恐れてはならない。おののいてはならない。彼とともにいる者よりも大いなる方が、私たちとともにいてくださるからである。
32:8 彼とともにいる者は肉の腕だが、私たちとともにおられる方は、私たちの神、【主】であり、私たちを助け、私たちの戦いを戦ってくださる。」民はユダの王ヒゼキヤのことばによって力づけられた。
32:9 この後、アッシリアの王センナケリブは、その家来たちをエルサレムに遣わした。彼自身は全軍を率いてラキシュを攻めていた。家来たちは、ユダの王ヒゼキヤとエルサレムにいたすべてのユダの人々に告げた。
32:10 「アッシリアの王センナケリブがこう言っておられる。
おまえたちは何に拠り頼んで、エルサレムの包囲の中にとどまるのか。
32:11 ヒゼキヤは、『私たちの神、【主】は、アッシリアの王の手から私たちを救い出してくださる』と言って、おまえたちをそそのかし、飢えと渇きで、おまえたちを死なせようとしているではないか。
32:12 ヒゼキヤとは、その高き所と祭壇を取り除いて、ユダとエルサレムに『あなたがたは、ただ一つの祭壇の前で拝み、その上で香をたかなくてはならない』と言った者ではないか。
32:13 おまえたちは、私と私の先祖たちがすべての国々の民にしてきたことを知らないのか。諸国の神々が彼らの国を私の手から救い出すことができたか。
32:14 私の先祖たちが滅ぼしたこれらの国々の神々のうち、だれがその民を私の手から救い出すことができたか。おまえたちの神がおまえたちを私の手から救い出すことができるとでもいうのか。
32:15 今、おまえたちは、ヒゼキヤにごまかされるな。このようにそそのかされてはならない。彼を信じるな。どのような国、どのような王国のどのような神も、その民を私の手や私の先祖たちの手から救い出すことはできないからだ。まして、おまえたちの神は、おまえたちを私の手から救い出すことはできない。」
32:16 彼の家来たちは、なおも、神である【主】とそのしもべヒゼキヤに悪口を浴びせた。
32:17 センナケリブは手紙を書いて、イスラエルの神、【主】を侮辱し、主に逆らって言った。「自分の民を私の手から救い出せなかった国々の神々と同じように、ヒゼキヤの神も、その民を私の手から救い出すことはできない。」
32:18 彼らは、城壁の上にいたエルサレムの民にユダのことばで大声で呼びかけ、民を恐れさせ、おじけさせて、この町を取ろうとした。
32:19 彼らは、人の手のわざである、地上の民の神々について語るのと同じように、エルサレムの神について語ったのである。
32:20 ヒゼキヤ王と、アモツの子、預言者イザヤは、このことについて祈り、天に叫び求めた。
32:21 【主】は御使いを遣わして、アッシリアの王の陣営にいたすべての勇士、指揮官、隊長を全滅させた。アッシリアの王は恥じて国へ帰り、自分の神の宮に入った。そのとき、自分の身から生まれ出た者たちが、そこで彼を剣にかけて倒した。
32:22 こうして【主】は、ヒゼキヤとエルサレムの住民を、アッシリアの王センナケリブの手、および、すべての者の手から救って、四方から彼らを守られた。
32:23 多くの人々が、【主】へのささげ物やユダの王ヒゼキヤに贈る選りすぐりの品々を携えて、エルサレムに来るようになった。この時以来、ヒゼキヤはすべての国々から尊敬の目で見られるようになった。
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
本文は、アッシリアの王センナケリブの侵略についてです。北イスラエルを滅ぼしたアッシリアは、今度はユダを攻めてきました。城壁に囲まれたユダの町々を包囲しました(1)。ヒゼキヤは主に忠実に歩んでいましたが、それでも世の苦難は、襲いかかってくるものです。
ヒゼキヤは国の防備を整えるために力を尽くしました(2-5)。しかし彼の最大の働きは、人々の心を励まし、神様の助けを信じる信仰を彼らに植えつけたことでした(7-8)。一方で、アッシリアの王は信仰そのものを打ち砕こうとする言葉でヒゼキヤとエルサレムの人々を攻撃してきました(10-19)。そこで、ヒゼキヤ王とイザヤは、このことのゆえに、祈りをささげ、天に叫び求めました(20)。すると、驚くべきことが起こりました。主はひとりの御使いを遣わし、アッシリアの王の陣営にいたすべての勇士、指揮官、隊長を全滅させました。センナケリブは恥じて国へ帰り、彼の神の宮に入りましたが、自分の子どもたちによって殺されました。
ヒゼキヤは剣や槍を使わずに、アッシリアを退けました。これは、「祈る信仰」に対する神様の報いでした。これはまた、私たちがイエス様に救いを求めるときに与えられる個人的な救いにも重なります。人間の力には限界があります。私たちが人生の苦難を乗り越えていくためには、最善を尽くしたうえで、すべてを祈り、神様に頼ることです。そうすることで本当の勝利が与えられます。
祈り:父なる神様、あなたに頼る者に与えてくださる完全な救いを感謝します。私の人生に起こるあらゆる問題に、ヒゼキヤ王のような祈る信仰で向き合えるよう助けてください。
一言:祈れば、主が働かれる
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
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