□12月27日(土)
主と契約を結んだヨシヤ
歴代誌第二34:1-33(31)
聖書本文
34:1 ヨシヤは八歳で王となり、エルサレムで三十一年間、王であった。
34:2 彼は【主】の目にかなうことを行い、父祖ダビデの道に歩み、右にも左にもそれなかった。
34:3 彼の治世の第八年、まだ若いころに、彼は父祖ダビデの神を求めることを始め、第十二年にユダとエルサレムをきよめて、高き所、アシェラ像、刻んだ像、および鋳像を除き始めた。
34:4 人々は彼の前でバアルの神々の祭壇を打ち壊した。彼は、その上にあった香の台を切り倒し、アシェラ像と刻んだ像と鋳像を打ち砕いて粉々にし、これらのいけにえを献げた者たちの墓の上にまき散らした。
34:5 彼はまた、祭司たちの骨を彼らの祭壇の上で焼き、ユダとエルサレムをきよめた。
34:6 また、マナセ、エフライム、シメオン、さらにはナフタリに至る町々や、その周辺の荒れた地方でも同様にした。
34:7 彼はイスラエルの全地で祭壇を打ち壊し、アシェラ像と刻んだ像を粉々に砕き、すべての香の台を切り倒して、エルサレムに帰った。
34:8 その治世の第十八年に、ヨシヤはこの地と宮をきよめるために、アツァルヤの子シャファン、この町の長マアセヤ、エホアハズの子である史官ヨアフを遣わして、自分の神、【主】の宮を修理した。
34:9 彼らは大祭司ヒルキヤのもとに行き、神の宮に納められていた金を渡した。これは入り口を守るレビ人が、マナセとエフライム、すべてのイスラエルの残りの者、および全ユダとベニヤミンから集めたものであった。それから彼らはエルサレムに戻り、
34:10 【主】の宮で工事をしている監督者たちにそれを手渡した。監督者たちは、神殿を繕い、修理するために、【主】の宮で行われている工事をしている者たちにそれを渡した。
34:11 彼らは、大工や建築する者たちにそれを渡した。切り石やつなぎ材を買い、ユダの王たちが荒れさせた家々に梁を置くためであった。
34:12 この人々は忠実に仕事を行った。彼らの上には、メラリ族のレビ人ヤハテとオバデヤ、ケハテ族のゼカリヤとメシュラムが監督として任命された。レビ人たちはみな、楽器を奏でるのが得意な者たちであったが、
34:13 荷を運ぶ者たちも管理し、各分野の仕事に当たるすべての職人たちの指揮も執った。レビ人の中には、書記、つかさ、門衛などもいた。
34:14 彼らが、【主】の宮に携え入れられていた金を取り出していたとき、祭司ヒルキヤは、モーセを通して示された【主】の律法の書を見つけた。
34:15 ヒルキヤは書記シャファンに知らせて、「【主】の宮で律法の書を見つけました」と言った。ヒルキヤがその書物をシャファンに渡すと、
34:16 シャファンは、その書物を王のもとに携えて行き、さらに王に次のように報告した。「しもべたちに委ねられたことは、すべてやらせております。
34:17 彼らは【主】の宮にあった金を取り出して、これを監督者たちの手と、工事をしている者たちの手に渡しました。」
34:18 さらに書記シャファンは王に告げた。「祭司ヒルキヤが私に一つの書物を渡してくれました。」シャファンは王の前でそれを朗読した。
34:19 王は律法のことばを聞いたとき、自分の衣を引き裂いた。
34:20 王はヒルキヤ、シャファンの子アヒカム、ミカの子アブドン、書記シャファン、王の家来アサヤに次のように命じた。
34:21 「行って、見つかった書物のことばについて、私のため、イスラエルとユダの残りの者のために、【主】を求めよ。私たちの先祖が【主】のことばを守らず、すべてこの書に記されているとおりに行わなかったために、私たちの上に注がれた【主】の憤りが激しいからだ。」
34:22 そこで、ヒルキヤと王が指名した人々は、女預言者フルダのもとに行った。彼女は、ハスラの子トクハテの子である装束係シャルムの妻で、エルサレムの第二区に住んでいた。彼らが事の次第を彼女に伝えると、
34:23 彼女は彼らに答えた。「イスラエルの神である【主】はこう言われます。『あなたがたをわたしのもとに遣わした人に言え。
34:24 【主】はこう言われる。見よ。わたしはこの場所とその住民の上にわざわいをもたらす。ユダの王の前で読みあげられた、その書物に記されているすべてののろいをもたらす。
34:25 彼らはわたしを捨て、ほかの神々に犠牲を供え、自分たちのすべての手のわざで、わたしの怒りを引き起こした。わたしの憤りはこの場所に注がれ、消えることはない。』
34:26 【主】に尋ねるために、あなたがたを遣わしたユダの王には、こう言いなさい。『あなたが聞いたことばについて、イスラエルの神である【主】は、こう言われる。
34:27 あなたがこの場所とその住民について神のことばを聞いたとき、あなたは心を痛めて神の前にへりくだり、わたしの前にへりくだって自分の衣を引き裂き、わたしの前で泣いたので、わたしもまた、あなたの願いを聞き入れる──【主】のことば──。
34:28 見よ、わたしはあなたを先祖たちのもとに集める。あなたは平安のうちに自分の墓に集められる。あなたは自分の目で、わたしがこの場所とその住民にもたらす、すべてのわざわいを見ることはない。』」彼らはそれを王に報告した。
34:29 王は使者を遣わして、ユダとエルサレムのすべての長老たちを集めた。
34:30 王は、ユダのすべての人々、エルサレムの住民、祭司とレビ人、および上の者から下の者まで、すべての民とともに【主】の宮に上り、【主】の宮で見つかった契約の書のことばをすべて彼らに読み聞かせた。
34:31 それから王は定めの場所に立ち、【主】の前に契約を結び、【主】に従って歩み、心を尽くし、いのちを尽くして主の命令と証しと掟を守り、この書物に記されている契約のことばを行うことを誓った。
34:32 王はエルサレムとベニヤミンにいるすべての者をこの契約に加わらせた。エルサレムの住民は、その父祖の神である神の契約にしたがって行動した。
34:33 ヨシヤはイスラエルの子らのものである全地から、忌み嫌うべきものを取り除き、イスラエルにいるすべての者を自分の神、【主】に仕えさせた。彼の生きている間、彼らはその父祖の神、【主】に従う道から外れなかった。
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
ヨシヤは、まだ八歳の時にユダ王国の王となりました。十六歳になると、彼は心から主を求めるようになりました。ヨシヤは国から偶像を取り除き、きよめ、主の宮での礼拝を回復する働きを始めました。主の宮を繕い、修理させました。
主の宮に携え入れられていたお金を取り出していたとき、祭司ヒルキヤが主の律法の書を見つけました。それは長い間、ユダの人々に読まれていませんでした。ヨシヤが律法のことばを聞いたとき、主の激しい憤りが自分たちに注がれていることを悟り、自分の衣を引き裂きました。そして、女預言者フルダに律法の書について尋ねました。神様は、御言葉を聞いて泣いたヨシヤ王をご覧になり、彼の統治期間中には災いを下さないと言ってくださいました。ヨシヤ王は、ユダとエルサレムのすべての人々を集めて、契約の書の言葉をすべて読み聞かせ、主の定めた場所に立ち、契約を結びました。心と命を尽くして、主に従って歩み、契約の言葉を行うと誓いました(31)。
ここで、神様の御心を動かす真の宗教改革とはどんなものであるかを見ることが出来ます。それは、神様の御言葉が人の心に働きかけ、御言葉がその人の考えや行動を変化させることから始まります。力ある御言葉が人を改革し、信仰を改革してくれます。ですから、わたしたちは、御言葉をただ聞いて流すのではなく、丁寧にその意味を考え、深い悟りが与えられるまで、時間を取って黙想する必要があります。聖霊の働きによって御言葉が心に刺さるとき、それは大きな力となって私達を動かし、導き、新しいことをさせてくれるのです。
祈り:主よ、あなたの御言葉は、今も生きて働き、心を照らす光です。ヨシヤのように、私たちも御言葉を畏れ敬い、心を裂いて悔い改める者とならせてください。どうか聖霊によって、御言葉の意味を深く悟り、日々の歩みの中で御言葉に従うようにお助け下さい。
一言:御言葉による悔い改めと回復
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
「日ごとの糧に関するご意見・ご要望、メール配信希望・配信停止については、以下のリンク先よりお問い合わせください。
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